2つのウェーブフロント照射
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近年、レーシック業界では同じ視力でもよりクリアに見える「見え方の質」を求める様になり、ウェーブフロント照射が盛んに行われています。
しかし、厳密にはウェーブフロント照射には2通りの照射方法がありますので注意が必要です。
一般的に狭い意味でのウェーブフロント照射は、ウェーブフロントガイディッド照射を指します。
ウェーブフロントガイディッド照射は、一人ひとりの角膜が持つ特有の小さな凹凸つまり高次収差を測定して、エキシマレーザーを直接的に照射してその特定の人だけにオーダーメイド的な補正を行う照射方法です。
もうひとつは、ウェーブフロントオプティマイズド照射で、この照射方法は同じような高次収差を持っていた多数の患者のデータを処理してパターン化し、エキシマレーザーを照射する方法です。
数年前までは某大手有名眼科クリニックがウェーブフロントオプティマイズド照射をウェーブフロント照射と言っていたので、この2つの照射方法が混乱して誤解が生じていました。
しかし、この2通りのウェーブフロント照射はまったく違ったものであり、しっかりと区別して覚えておかなければなりません。
これらの照射方法を取り入れた「レーシック」をウェーブフロントガイディッドレーシック、ウェーブフロントオプティマイズドレーシックと呼びますが、これらの中にはウェーブフロント照射を取り入れたイントラレーシックも含まれています。
正確には、
ウェーブフロント・ガイディッド・レーシック
ウェーブフロント・ガイディッド・イントラレーシック
ウェーブフロント・オプティマイズド・レーシック
ウェーブフロント・オプティマイズド・イントラレーシック
と呼んで区別すべきかもしれません。
■ ウェーブフロントガイディッドレーシック(Wavefront-guided Lasik)
この方法は、まさしくその人の眼だけにオーダーメイドされたレーザー照射を行う方法です。不正乱視(収差)の発生を最小限に抑えることができます。
そのため「よりシャープにはっきりと見える」、「夜間の見え方の質がよりよい」ことが統計学的に証明されており、現時点で最良かつ最善の照射方法です。
しかし、高次収差補正のために角膜を多めに削ってしまうという欠点があります。角膜厚が足りないため適応外になってしまうケースがありますが、オプティマイズドレーシックが可能な場合があります。
この照射方法の代表的な術式がアイレーシックやイントラZDWーシックなどです。
■ ウェーブフロントオプティマイズドレーシック(Wavefront-optimized Lasik)
この方法は、同じような高次収差を持った眼へのパターン化されたレーザー照射を行う方法です。
パターン化されているので角膜を削り取る量は最小限にすることができ、しかも高次収差もかなり補正されます。
角膜厚が薄くても質の高い視力を得たい人にはありがたい方法です。
しかし、本当の意味でのオーダーメイド的な高次収差の補正を行いにはウェーブフロントガイディッドレーシックを行う必要があります。

眼科クリニックだけが悪いのではありません。


