RK(アールケー)
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「RK」とは、ダイヤモンドメスで眼球の角膜中心部から周辺部に向けて放射状に切り目を入れて、屈折矯正を行う最も古い視力回復手術方式です。
角膜の中心部から放射状に切開を入れる手術方式のためRadial Keratotomy放射状角膜切開手術と呼ばれています。
角膜への屈折矯正手術としての始まりは、1885年にノルウエーで白内障手術後に発生する乱視に対して、角膜の内側から切開を行ったのが最初の試みと言われています。
その後、1939年に日本の順天堂大学佐藤教授は白内障手術後の乱視治療をヒントに円錐角膜治療を手がけ、さらには角膜の表面と裏面にメスで切開を加えることで角膜中央部分を平面化させる佐藤式近視手術である角膜前後面放射状角膜切開術を開発しました。
これが世界で一番最初に行われた「近視」に対しての屈折矯正手術です。
しかし、この近視屈折矯正手術には欠点が潜んでおり、手術後に角膜内皮細胞障害である水抱性角膜症が相次いで発生してしまい、時間経過とともに角膜が混濁することが明らかになりました。
世界で一番最初に行われた近視治療方法で非常に注目を集めていただけに、術後の角膜が混濁するという悪評が世界的に広まり、角膜に対する近視治療方法は怖いものだとイメージが残ってしまいました。
当時は角膜の内側に存在する内皮細胞の存在が知られていなかったのです。
そして1968年に、旧ソ連の眼科医フィヨドロフ氏が交通事故で角膜表面に傷を負った近視の少年が角膜の回復と共に視力が正視状態に戻ったことをきっかけに、佐藤方式の失敗原因を探り当て角膜の表面のみから切開すれば安全な近視矯正が可能なことを発見しました。
これが、現在の「RK」手術方法です。
改良されたこのRK方法は角膜の裏面には一切切開を入れずに表面のみで、角膜の中心部から放射状に4〜12本の切開を加えて角膜の屈折力を弱め屈折力を調整しようとする方法です。
この角膜の表面のみの切開法がRK(放射状角膜切開術)と呼ばれているものです。
その後、この画期的な近視矯正手術の成功は全世界の眼科医に衝撃を与え、アメリカを中心に急速に普及し、日本でも行われるようになりました。
このロシアのRKに改良を加えたアメリカ式が現在のものです。
しかし残念なことにこの画期的な近視矯正方法であるRKにも問題点がありました。
RKはメスを用いて切開を入れるため、手術を行う眼科医の熟練を要すること、
また近視の度数により切れこみが深くなり角膜の強度が落ちるため、
軽度の近視向けであり近視が強度の場合には視力回復手術が難しいこと、
角膜に切れこみを入れるため、眼圧が若干弱くなり、気圧の変化によって視力が
不安定になったり日内変動がおこるなどの欠点があります。
現在では、安全で精度の高い「レーシック」手術が誕生したので、もう過去の近視矯正手術となっています。

眼科クリニックだけが悪いのではありません。


